どうしてWeb解析をするのか?
今回はなぜサイトの分析をするのかという内容です。
決して、上司から命令されたからという理由ではあってはなりません。
明確な目的をもって分析しなければ、分析を通じて何かを得ることはできません!
サイトのログデータを用いて分析することをアクセス解析といいますが、どうして分析しなくちゃいけないのか?なんのために分析してるんだっけと目的を見失いそうになって時に見ていただければ幸いです。
ではいきましょう!
ずばりなぜWeb解析をするのか?
一例ではありますが、サイトのコンバージョン率(以下、CVR)高めるためです。
そのために、ボトルネック(課題)を発見し、改善アプローチを策定するため手段がアクセス解析なのです。
いわば、KGI的な目的が1つ、KPI的な目的が2つあるわけですよ。
- サイトのCVRを高める(KGI)
- ボトルネックを発見する(KPI)
- 改善アプローチを策定する(KPI)
KGIはKey Goal Indicatorといってビジネスの最終目標のことで、
KPIはKey Performance IndicatorといってKGIを分解した各プロセスのことです。
「CVRを高める」という大きな目標があって、ボトルネックをクリティカルに発見できるか、適切な改善アプローチを策定できるかという2つのサブ目標がぶら下がっている状態です。
1.サイトのCVRを高める
ECサイトであったり、ブログであったりなんでもよいのですが、Webサイトを持っている人、企業には何かしらの目的があると思います。
例えば、ECサイトを運用している人であれば、「売上」が目的になるわけです。Webでは、目的のことをコンバージョン(以下、CV)と呼びます。まず、売上を生むには、購入してもらわなくてはなりませんよね。購入のレートつまり、CVRを高めるためにアクセス解析をするのです。
ちなみに一般的なCVRの定義は下記のように計算します。
コンバージョン率(CVR)=コンバージョンしたセッション数÷全体のセッション数
※セッションの説明であったり、CVRの計算に関して言いたいことはあるのですが一旦これを覚えていれば大丈夫です
あくまでも、サイトのパフォーマンスを上げることが分析の目的なので、そもそもの訪問数を増やしたい、とかCV確度の高いユーザーを集めてたいという目的は残念ながら、分析して改善施策を実行しても達成できません。
集客に関しては、広告とかSEOの施策を打たねばなりません。
分析した結果、集客がボトルネックだから、そこで打ち手を考えましょうというデータに基づく根拠がある場合は、広告やSEOの施策を打ちましょう。
2.ボトルネックを発見する
次は、課題発見をします。
ボトルネックを見つけようって言うのは簡単ですが、的確にサイト上で的確に捉えるのは難しいですよね。
GoogleAnalyticsなどのアクセス解析ツールを使ってゴリゴリ分析していきましょう。初めは、分析って言っても何のデータから見たらわからないと思います。
データを見るときは、仮説を立てることが重要です。
ECサイトであれば詳細ページがイケてないんじゃないか、そもそも集客の質が悪いのではないか。こういった気づき程度のことが大事だったりします。
考えた仮説を元にデータを取りに行くと、仮説が合っていたのか、外れていたのかが分かります。外れていたとしても次の気づきにつながります。そういったことを繰り返し、複合的にデータを読み解くことによってボトルネックは見つかるわけです。
得られてデータから何を改善したら、サイトのパフォーマンスが良くなるのか考えましょう。複数個所改善対象が見つかったのならば、改善したときのインパクトはどこが大きいのか優先順位をつけていくと施策を実施しやすくなります。
3.改善アプローチを策定する
具体的にどうするかを考えるフェーズです。
ボトルネックが見つかったら、課題に対して向き合っていきます。
ECサイトを例にして、詳細ページがボトルネックだった場合について少し考えてみましょう。
分析としては、CVしているユーザーの行動を分析した方が良いと思います。
CVしていないユーザーを分析してどうしてCVしないのか考えるよりも、CVしているユーザーをヒントにして施策を考える方が近道です。
CVしているユーザーが購入を決定するまでにどんな情報に触れ、何を考えてサイトを回遊しているのか深く分析していきます。
どういった方向性の改善するのか策定するのか、大きな方針を決定した後、詳細な施策に落とし込んでいくと迷いなく進めるかなと思います。
アクセス解析の目的は、概ね説明できたかなと思います。
今回ここに書いた内容は、あくまでも目的の一例だと思っています。他にもカスタマージャーニーやペルソナを作成するための分析など分析の切り口は多種多様です。
今回、言いたかったこととしては、分析は目的をもって臨みましょうということです。
ご精読ありがとうございました。