【Tableau Tips】目標数値を描画するときのおすすめ手法

2022年2月19日 2022年9月23日

菊池達也

Tableauで予実管理のような、目標値に対して現状の値を観測するダッシュボードはよく作られると思います。
いろいろとTableauのVizを見てきた中で、見方はいろいろあるんだなーと思い、いくつかおすすめの見せ方を紹介していきます。

データ例はTableauのサンプルデータを使用し、カテゴリごとの2019年売上を、2018年売上に対してどう進捗しているかという点で見ていきたいと思います。

まずは簡易表計算で”前年比成長率”を使う方法」です。

シンプルに2019年の売上に、前年比成長率もラベル表示した形になります。
やり方としては
①オーダー日などの日付を年単位で「不連続」で列に追加
②売上を列に追加
③売上の指標をコピーして2つ目の売上を列に追加（Ctrl押しながらピルをずらすと複製されます）

④2つ目の売上を右クリックし、簡易表計算>前年比成長率を選択

※このとき表計算のロジックが、「オーダー日」が選択され、基準は「前の」にする（デフォルトの操作ではこうなる）

⑤④にて2018年の売上に対する成長率が作られたので、列からラベルに持っていくと完成

割とシンプル目に作られる感じですね。
ただ目標との進捗がテキストを見て判断する形になってしまうので、前年比成長率を色にいれたり、100%を超えたかどうかで色をつけるなど行うことをお勧めします。

続いて「リファレンスラインを使う方法」です。

上記のように目標値を詳細にいれてあげて、アナリティクスのリファレンスラインで表示する方法です。

目標値を詳細にいれてあげると、リファレンスラインで目標値（ここでは2018年売上）を選択できるようになり、目標ラインがつくようになります。

ぱっと見で目標値に対してどれだけ進捗しているかがわかりやすいですよね、ただ具体的な伸長率がわかりづらいので、1つ目のような前年度成長率のラベルを付けてあげるとさらにわかりやすくなります。

3つ目に「分布バンドを使う方法」です。

2つめのリファレンスラインと似たやり方になります。
同じように目標値を詳細にいれてあげて、アナリティクスの分布バンドで表示します。

分布バンドでは値を「特定の指標（ここでは2018年売上）」を選択でき、その指標をベースに%で背景塗りつぶしのようなことができるのです。

上記の例だと、2018年の売上に対して80%、90%、100%、110%、120%のラインで背景を塗りつぶしとなります（%ごとに色が変わる）。

以上3つ紹介させていただきましたが、個人的には3つ全部盛り込んだ形でも良いかもと思っています。
もちろんこれがベストな予実の可視化だと思ってもないので、これからさらに追及していきます！

閲覧ありがとうございました。