通算訪問回数(セッション数)とは

「通算訪問回数(=セッション数)」を説明します!
僕の周りのwebアナリスト含め、Google Analyticsで使えるデータの中で、分析でとても重宝するディメンションです。

Google Analyticsでは「セッション数」というディメンション名ですが、「通算訪問回数」と捉えた方が理解しやすいです。

「通算訪問回数ってなに?」「通算訪問回数の取得上の仕組み」「なにができるの?」の順に説明していきたいと思います

通算訪問回数ってなに?

先ほども書きましたがGAでは「セッション数」というディメンション名です。Adobe Analyticsでは「通算訪問回数」というディメンション名です(取得定義は変わる気がしますが)

この「通算訪問回数(=セッション数)」は「サイトを訪れているユーザーが通算何回目の訪問なのか」というデータです。
返される値としては「1回目」「2回目」「3回目」・・・となります。

Google Analyticsの「ユーザータイプ」ディメンションで表示される「New Visitor(新規)」「Returning User(リピート)」ですが、
新規セッション=1回目訪問、リピートセッション=2回目以降訪問を指します(ユーザー指標で考えると注意が必要ですが※別途高井アナリストが説明してくれるでしょう)

通算訪問回数の取得上の仕組み

論点は「いつから数えてn回目なの!?」だと思いますが、
この通算訪問回数のデータは「Cookieを保持している期間」で判別します。

Cookieを保持してくれる期間の期限は2年間です!
あくまで期限なので、継続的に訪れるユーザーは毎回更新してくれるイメージです。

なので、「いつから数えてn回目なの!?」という問いに関しては
「GAで取得してから、Cookieが有効とする範囲(2年間)の中でカウントされていく」という答えになります。
※ただしCookie規制もあり、cookieの情報を保持できない場合が増えてきています。

簡単な例ですが、
サイトに初めて訪れた1人のユーザーが5/1、5/2、5/3で同じブラウザで訪れた場合、

5月のデータを取得した場合、下記のように集計されます

「Bページに訪れた」場合のみでデータを取得した場合に注意なのですが、、
Bページに訪れるのは初めてだけど、1回目訪問とはならないことです。
あくまでサイト全体の計測のなかで、この通算訪問回数はカウントされていきます。

もう一つの注意点は、集計対象期間内で「何回目の訪問か」ではない、ということです。
上記の例で、ユーザーが6月に訪れ、6月のデータを取得した場合、
4回目の訪問と定義されます。

このデータ使ってなにができるの?

冒頭でも述べましたが、分析でとても重宝するディメンションです。

GAの取得しているデータは基本的に、そのセッション内でどうだったか、ということを測っています。
例えば、どのチャネルで流入して、直帰したかどうか、どのページを何ページみたか、など。
これはこれで分析しやすいのですが、分析を進めていくと「ユーザーのクラスタリング」が必要になっていきます。

特にECで必要とされることが多いユーザーのクラスタリングですが、基幹データ使ってRFM分析して、「累積購入数」と「購入頻度」とか使ってユーザーを定義しているところは多いと思いますが、GAでそれできないんですよね(カスタムディメンションを設定しないと)

GAのタグ入れただけでは「過去から数えて今どういう状態なのか」というデータがほとんどないです。
「ユーザーベースでn回CVしたセグメントを使えばよくね?」ということもなくもないですが、ユーザーベースのセグメントは条件対象範囲は3か月なので、うーん、という感じです。

そこで、使えるのがこの「通算訪問回数(=セッション数)」です。
少なくとも過去2年間のデータなので、ユーザーのロイヤリティを測るうえで、とても貴重なデータとなります。

サイトにもよりますが、
1回目=新規
2~3回目=ライトリピーター
4~10回目=ミドルリピーター
11~回目=ヘビーリピーター
と定義して普段の分析もしてみると、また違った気づきがでてくるかと思います!

今回は、通算訪問回数の定義と使用例を紹介しました。
ご質問、こんなことを書いてほしい等ありましたら気軽にコメントください!
ご精読ありがとうございました

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